佐藤農園 新生姜の洗浄 佐藤農園 新生姜の洗浄

二流体根菜洗浄機 導入事例
佐藤農園(北海道士別市)

厳しい寒さの中の手洗い作業を大幅に軽減!高い節水性能を発揮しつつ、簡単に素早くきれいにする二流体根菜洗浄機

北海道士別市にある佐藤農園。北海道ではまだ珍しい新生姜の栽培に10年ほど前から取り組んでいます。普段、二流体根菜洗浄機をどのようにお使いいただいているのか、オーナーである佐藤貴之様にお話を伺いました。

佐藤農園 佐藤貴之オーナー
佐藤農園 佐藤貴之オーナー

北海道での新生姜栽培

佐藤農園では約24ヘクタールの作付面積があり、主に水稲や大豆の栽培をしています。農園内の一部はビニールハウスになっていて、その中で新生姜の栽培が行われています。北海道での新生姜栽培はあまり耳慣れないかもしれませんが、この佐藤農園では10年前から開始し、試行錯誤を繰り返して今年は過去最高の1000kgを超える出荷量が見込まれています。

新生姜栽培の出荷までの流れ

佐藤農園の新生姜栽培は4月中旬〜5月中旬に土佐一という種生姜の植え付け、6月初旬に芽が出るとこハウス内でのまめな水やり、7月、8月、9月には土寄せを行い、10月末から11月まで収穫となります。

複雑な形状で洗浄の難しい新生姜

手洗いしかできなかった複雑な形状の新生姜

複雑な形状で洗浄の難しい新生姜

新生姜はお寿司屋さんのガリなどで食べたことのある方も多いかと思いますが、もとは野球のグローブほどの大きな根菜です。しかも複雑に入り組んだ形状で表面はとても繊細で傷つきやすく、少しでも表皮に傷がつくとそこから変色し傷んでしまう、扱いが難しい根菜でもあります。新生姜の一大産地である高知県などでは数百万円以上する大掛かりな高圧スプレーの洗浄装置を導入して、500kg/hという処理能力で洗浄していますが、収穫量が1000kgと小規模で新生姜を栽培している佐藤農園にとってこの装置の導入は現実的でありません。これまでは園芸ホースの水で流しながらブラシを使い、新生姜を一つひとつ手洗いしていました。寒さの厳しい北海道は11月にはすでに最低気温が0℃を下回ることが多く、防水手袋をしてもこの作業は寒く辛いものでした。

二流体根菜洗浄機の導入とそのメリット

1日の出荷量が約2倍に

佐藤農園では試行錯誤の結果、徐々に収穫量を増やしてきており、新生姜事業の拡大を見込んでいますが、丸一日洗浄作業をしても出荷できるのは40〜60kgが限界。このままいくと洗浄、出荷作業がボトルネックになることが目に見えていました。そんな時に日本農業新聞に掲載されたAZxの二流体根菜洗浄機の記事を見つけました。二流体洗浄機を利用すれば、15kgほどの新生姜を3〜5分ほったらかしで一次洗浄を完了できます。その間は他の作業をすることも可能で作業効率が大きく改善し、1日の出荷量が100kgを超えるようになりました。

ほったらかしで新生姜の洗浄が可能
ほったらかしで新生姜の洗浄が可能
循環ろ過構造で、節水できる

また二流体根菜洗浄機は循環方式で洗浄をするため、掛け流しの手洗いに比べると高い節水性能が発揮されます。手洗い掛け流しをした場合には毎分10〜20ℓの水を消費しますが、二流体根菜洗浄機は140ℓの水をろ過しながら循環利用でき、100kg程度の洗浄であれば水を1〜2回入れ替えるだけで済みます。汚れた水を抜くのは85mmの大きな栓を抜けばものの数秒で排水が可能。また水槽の底板には傾斜がついているので、泥の排出など使用後のメンテナンスも簡単に行えます。

しっかり洗えるのに、傷はつかない

さらに園芸ホースやエアコンプレッサーなどを使った手洗いでも表皮に傷がついてしまうことがあるほど繊細な新生姜は傷があると変色してしまうため、出荷後に返品されてしまうことが大きな課題でした。しかし二流体根菜洗浄機では水中ともずりによる優しい洗浄方法を採用しているため、新生姜にはほとんど傷をつけることなく汚れをしっかりと落とすことが可能です。

佐藤農園 佐藤貴之オーナー
台車付きの洗浄機は移動もラクラク

佐藤農園ではビニールハウス内の選果場に二流体根菜洗浄機を設置しています。ビニールハウスの中では長ネギやトマトなど他の作物も栽培していて、連作障害を避けるために定期的に栽培スペースと共に選果場を移していきます。その際には洗浄機本体も移動することになりますが、本体は台車に乗っているため、そのまま簡単に移動ができます。ちなみにこの台車自体は関係会社であるエムケー精工の主力製品「洗車機」の骨組みを構成する高剛性の素材を使用しているため、フォークリフトで持ち上げて移動することも可能です。

洗浄機で作業効率と品質の両立

佐藤農園の新生姜栽培は今年過去最高の収穫になる見込みです。そこへ二流体根菜洗浄機を導入したことで洗浄作業を効率的に行えるようになり、出荷量の拡大を図れるようになりました。「二流体根菜洗浄機による作業効率と品質の両立ができた。これからも新たなチャレンジをしていきたい」とのこと。AZxもアフターフォローを含めしっかりとお客様によりそっていきます。

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