鳥獣監視の実例

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2023年夏に発売した新製品、防犯・監視カメラMC1
農作物や資機材の盗難監視に活用され、その機能性とコストパフォーマンスに大変好評をいただいています。

盗難対策でご活用いただけるのはもちろんですが、一方で、鳥獣被害でお悩みの現場でもご活用いただけると考え、長野県内の自治体や猟友会の皆さまにご協力をいただきながら実証試験を行っています。
その結果、人物の侵入検知だけではなく動物の侵入検知も可能であり、使い方によっては鳥獣の追払いや捕獲のサポートにも使えることが確認できました。

野生動物は人前で活動をすることはほとんどないため、その生態や行動パターンが把握できなかったり、何の動物が出没しているかさえ分からないことがあります。効果的な獣害対策を行うためにはまず、鳥獣の行動観察を行うことが欠かせません。
また、人が現地に行って野生動物と相対するのには危険が伴いますので、まずは遠隔から監視をしたり警告したりすることで安全に対応することができます。

防犯・監視カメラMC1はセンサー式のカメラで、次のような使い方ができます。

  • 熱を帯びた動体を検知すると、映像録画を撮影しデータ保存
  • スマホアプリに侵入検知をプッシュ通知でお知らせ
  • リアルタイム映像をスマホアプリでいつでも監視
  • 自動で発せられるサイレン音やストロボ光でひるませ追払い
    ※鳥獣によって追払いができない場合もあります

これまでに撮影された鳥獣映像の一部を、どのような対策を行ったかとあわせてご紹介します。それぞれのケースでのおすすめ設定もありますので、参考にしていただければ幸いです。









音と光で追払い

追払い事例1. クマ

シャインマスカット畑にクマが現れ、収穫目前のブドウを食べられてしまう被害にお悩みの農場に、MC1カメラを設置しました。クマの侵入を検知すると即座にスマホのプッシュ通知でお知らせするとともに、自動でサイレン音・ストロボ光を発してクマを威嚇。クマが山へ逃げ帰っていく様子が撮影されました。
動画の後半(0:10~)の映像は、近隣に住居があり大きな音を発することができない場所のため、サイレン音の作動はOFFにし、ストロボ光だけを自動作動させました。サイレン音と合わせて威嚇したときに比べ、クマはそれほど驚いた様子ではありませんが、ブドウを採ろうとしていた手を止めて畑から去っていく様子が分かります。

※注意:動画の冒頭で大きな音が鳴ります。

追払い事例2. イノシシ

深夜に農場近くに現れた野生のイノシシを、センサー式カメラが検知。自動でサイレン音とストロボ光を発したところ、すぐさま身を翻して逃げていきました。イノシシは基本的に臆病で警戒心が強いため、音や光での警告は追払いに効果があることが分かります。

追払い事例3. シカ

野生のシカをセンサー式カメラが検知し、自動でストロボ光とサイレン音を発しました。シカは逃げ出すまで5秒ほど立ち止まり、光源を向いたまま固まっている様子が、監視カメラ映像から分かります。
シカのような夜目に強い動物は微弱な光を感じやすい桿状細胞が発達しているため、急激な光を受けると目が眩み対応するまでに時間がかかることがあるそうです。夜道に現れたシカと車との交通事故が多い原因のひとつとも言われています。

追払い事例4. キツネ

ご自宅の庭や建物の基礎下に動物が入り込んでいる形跡があるとのことで、監視カメラを設置しました。
現れたのは、野生のキツネ。監視カメラの機能でサイレン音とストロボ光を発したところ、すぐに追い払うことができました。

追払い事例5. アナグマ

民家に侵入したニホンアナグマ。監視カメラの存在に気づき、ハッとして立ち止まる様子がはっきりと録画されました。
雑食性のアナグマは、田畑を荒らしたり家畜を襲ったりすることがあります。また民家の周りにも生息域を広げ、住宅下に巣穴を作ることで糞害・異臭・騒音などの被害に悩まされるケースもあるため、注意が必要です。

追払い事例6. ハクビシン(追払い失敗)

夜中にシャインマスカット畑に現れ、柱を登り始めたハクビシンをカメラがとらえました。検知と同時にサイレン音とストロボ光で警告を発したものの、ハクビシンは驚く様子もなく、追払いには至りませんでした。
動物の種類によって、また個体によっても、音と光での警告だけで追払いができるかどうかは異なります。ただ、機械任せで気軽に対策できる点と、鮮明な映像で行動観察ができ次の対策につなげられる点で、鳥獣被害でお悩みの方にまずおすすめしたい監視カメラです。




追払いを行うための設定方法

設定方法1.メイン画面
MC1カメラを登録しているアプリ(CloudEdge)で、カメラの設定画面を開き、次のように設定してください。

  • 「(検知センサー)通知機能」をONにします。ボタンが緑色のときが、ON(有効)の設定です。
    通知機能をOFFにしてしまうと、カメラが侵入を検知してもアプリに通知が届かなくなりますので、ご注意ください。

設定方法2.検知センサー
メインの設定画面で「警報管理」をタップすると、検知センサーの設定画面が開きます。

  • 「検知センサー」をONにします。
  • 「検出感度」は、初期値が「6」になっています。誤検知が気になるときは検出感度を次のように調整してください。
    ・不要な検知が多いときは、感度を低く(=数値を小さく)します
    ・検知漏れが多いときは、感度を高く(=数値を大きく)します
    設置場所の環境により木や草の揺れによる誤検知が多い場合は、感度を下げてください。特に、日射が強い日に風が吹くと誤検知しやすいです。
  • 検知センサーを常に作動させるのではなく、決まった時間帯・曜日だけ作動したいときは、アラームプランを設定してください。

設定方法3.カスタムモード
検知センサーの設定画面から「カスタムモード」を開きます。

  • 「人が現れたときのみアラーム」をOFFにします。
    ただし、夜間だけ鳥獣検知をしたい場合には、デイ検出のみONにすることで誤検知がなくなります。
  • 「録音時間」は、鳥獣などの動体を検知すると始まる録画について、何秒間記録するかを設定できます。
  • 「アラーム間隔」は、動体を検知したあとに、検知センサーが次に作動するまでの間隔をどの程度あけるか設定できます。通常は「閉じる(=間隔をあけない)」を推奨します。

設定方法4.オーディオ警告とストロボ光
検知センサーの設定画面最下部の「オーディオ警告とストロボ光」を開きます。

  • 「オーディオ警告とストロボ光」をONにします。鳥獣などの動体を検知すると即座に、カメラが自動で警告を発して、鳥獣の追払いを行います。
  • 「アラーム方法」は、どのような方法で警告を発するかを選択します。設置場所の状況に応じて、適宜お選びください。
    ・「オーディオ警告」は、サイレン音が鳴ります
    ・「ホワイトライト警告」は、ストロボ光が光ります
    ・「オーディオ警告とストロボ光」は、サイレン音とストロボ光の両方が発せられます

設定方法5.画像設定
メインの設定画面に戻り、「画像設定」を開きます。
画像設定画面から「フルカラーモード」を開きます。

  • 「インテリジェントビジョン」を選択し、夜間の撮影モードを設定します。通常は赤外線照明でモノクロ映像を写し、動体を検知すると白色照明に切り替わりカラー映像を写します。

設定方法6.音の設定
メインの設定画面に戻り、「音の設定」を開きます。

  • 「スピーカー」をONにします。
  • 「マイク音量」は、カメラ本体から発せられる音量を調整することができます。夜間にサイレン音が鳴ると近隣の迷惑になる場合など、適宜調整してください。






捕獲罠を監視

監視事例1. くくり罠

鳥獣被害にお悩みの場所の近くにくくり罠を設置し、MC1カメラで監視した事例映像です。
監視映像を通してイノシシの行動パターンや通り道を観察したうえで、くくり罠の設置場所を微調整し捕獲精度を高めました。
イノシシがくくり罠にかかった際には、興奮したイノシシに不用意に近づくと危害を加えられる危険性があるため、離れた場所からライブ映像を見て状況を確認しながら対処することができました。
防犯・監視カメラMC1は、夜間撮影モードを切り替えることができます。鳥獣に気付かれず監視を行う場合は、白色照明(カラー撮影)ではなく赤外線照明(モノクロ撮影)に設定します。監視カメラがあるという警戒心を与えず、遠隔監視することができました。

監視事例2. 箱罠

本記事の冒頭にも掲載した、箱罠でのイノシシ捕獲事例。実は、これだけ多頭を一度に捕獲することができたのは、監視カメラで行動観察を行ったことが成功のひとつの要因でした。
イノシシはとても警戒心が強い臆病な動物です。そのため、最初のうちは罠を作動させず環境に慣れさせることを優先しました。数日にわたり観察を続け、箱罠に慣れた様子を確認してから捕獲のトリガーを作動させました。最後まで警戒心を解かなかった親イノシシは捕獲ができませんでしたが、子イノシシはまとめて多頭捕獲をすることができました。




捕獲罠の監視を行うための設定方法

基本的には、追払いを行うための設定方法をご参照のうえ、同様に設定を進めてください。
追払いの設定から変更する点が3カ所あります。設定を変える項目は、下記の通りです。

追払いの設定との違い1.メイン画面
メインの設定画面にある「作業指標」をOFFにします。 インジケーターランプ(カメラの状態を示すLEDランプ)が常に消灯するようになります。暗闇でLEDランプが光ると鳥獣に警戒される場合がありますので、鳥獣に気づかれずに監視したい場合は消灯しておくことを推奨します。

追払いの設定との違い2.オーディオ警告とストロボ光
メインの設定画面から、「警報管理」→「オーディオ警告とストロボ光」に進んでください。
「オーディオ警告とストロボ光」をOFFにします。
鳥獣などの動体を検知しても警告を発することがなくなりますので、気づかれずに生態観察ができます。

追払いの設定との違い3.フルカラーモード
メインの設定画面から、「警報管理」→「フルカラーモード」に進んでください。
「黒と白の夜のビジョン」を選択します。
鳥獣などの動体を検知しても、白色照明ではなく赤外線照明でモノクロ撮影しますので、気づかれずに生態観察ができます。


防犯・監視カメラMC1にご興味をお持ちいただいた方は、ぜひ製品ページをご覧ください。